こんにちは、20代婚活保育士ありちゃんです🐜
今日は、20代でマッチングアプリ疲れから結婚相談所に入会した保育士で、婚活当事者のありちゃんが感じた読書録です♪
今回紹介するのは、辻村深月の『傲慢と善良』の本を紹介します!
婚活限らずに、誰かを何かを選択するときの、現代人の心境を赤裸々に描写されています。

こちらの『傲慢と善良』は、知っている方も多いのではないでしょうか?
辻村深月さんは『かがみの孤城』『スロウハイツの神様』など、知っている作品もいつかあるかと思います。


そして最近、『傲慢と善良』は映画化もされましたね!
元々、結婚相談所に入会する前に読んではいたのですが、再読しまして、結婚相談所の仲人さんからアドバイスを受けたことも踏まえて、感想を綴りたいと思います。
あらすじ

物語は、婚約者である真実が突然姿を消します。
マッチングアプリで出会った後に長く付き合い、ストーカーに悩まされていた彼女。
なぜ彼女は、姿を消したのか?
西澤架は彼女を探すうちに、結婚相談所での様子・親との関係性・SNSの投稿など彼女を取り巻く環境から、本当の彼女の姿を知っていくことになります……。

アラサーの婚活がテーマになっている作品ですが、
恋愛だけでなく生きていくうえで訪れる、あらゆる選択。
その時の、人間の中にある傲慢さと善良さを解像度高く描いているので、胸が苦しくなるほど共感ができる作品です。
自己肯定感は低いのに、自己愛はとても高い
東京で出会った婚約者・真実ですが、地元の群馬でも婚活をしていました。
その時入会していたのは、結婚相談所。
その結婚相談所 仲人の小野里が語る、婚活について胸にグサっと刺さるセリフが多くありました。
「謙虚だし自己肯定感が低い一方で、自己愛の方はとても高い方が多い。傷つきたくない。変わりたくない。」
(中略)
「現代の日本は、目に見える身分差別はもうないですけれど、一人一人が自分の価値観に重きを置きすぎていて、皆さん傲慢です。その一方で、善良に生きている人ほど、親の言いつけを守り、誰かに決めてもらうことが多すぎて、〝自分がない〟ということになってしまう。傲慢さと善良さが、矛盾なく同じ人の中に存在してしまう、不思議な時代なのだと思います」
「自己肯定感は低い、自己愛は高い」一見すると同じ人間の中では存在しないように見えて、実は表裏一体だっとことが、刺さります。
自己肯定感は低いゆえ、善良に生きようとするあまり、減点を避ける生き方になり、自分が傷つかない選択を重ねるうちに、無自覚に自己愛が肥大化しているということ。(そして、その選択は成功体験もないので自己肯定感も下がっていく)
その肥大化した自己愛をもとに、本人も気づかない無意識の傲慢さによって相手を評価し、点数づけし、自分に相応しいか評価してしまう。
自己肯定感の低さと、傷つきたくない・変わりたくないという自己愛の強さは、悪循環のようにお互いを肥大させていくということです。
自分自身の感情の乖離に気づいて、自己肯定感と自己愛を擦り合わせていくことが、婚活においては必要。
自分自身と向き合うために話を引き出してくれたり、都度傲慢さを指摘してくれる、結婚相談所のカウンセリングは、本当にありがたいと思っています。
私にとって結婚相談所は、出会いを提供してくれる場というよりも、自己理解を深めるカウンセリングの場という印象です。
ピンとこないの正体とは?
結婚相談所仲人である小野里の、こんなセリフがあります。
ピンの来ない、の正体は、その人が、自分につけている値段です。
値段、という言い方が悪ければ、点数と言い換えてもいいかもしれません。その人が無意識に自分はいくら、何点とつけた点数に見合う相手が来なければ、人は、“ピンとこない“と言います。私の価値はこんなに低くない。もっと高い相手でなければ、私の値段と釣り合わない。ささやかな幸せを望むだけ、と言いながら、皆さん、自分でつけていらっしゃる値段は相当高いですよ。
ピンとくる、ピンとこないの感覚は、相手の鏡のようにしてみる皆さん自身の自己評価額なんです。
主人公の架自身もずっと悩んできた「ピンとこない」という感情。
何十人、何百人と、結婚相手としてテーブルに乗せて評価してきたが、なかなかピンと来る相手がいない。それ故に、婚活に疲れていました。
その中で、真実とは70%結婚したいと思っていた。
酷い話に聞こえるかもしれませんが、皆さんも正直心当たりあるんじゃないでしょうか。
私は結婚相談所に入会する前にこの本を1度読んだのに、、、😭
プロフィールの項目を見ながら、年収が低いな、顔が流石に好みではない、この自己PRの書き方は思いやりがなさそう、とすごく評価していました。
評価することが悪いわけではないですし、価値が釣り合うかはあると思うんですが、
傲慢さを自覚して、減点法ではなく、自分や相手の価値を擦り合わせていけたらいいなと思います。
まさに導いてくれる、仲人さん!
そしてそして、ここまで気づきを与えてくれた結婚相談所の仲人の小野里さん。
こんな方は物語の中だけの人だと思っていませんか?
いや、リアルにいます!!
小野里さんのように、結婚相談所の仲人さんは自分なりの本質を知っている方が多いです。
それはしっかりと会員の内面を見て来た結果なのかなと思います。
そのため、まさに向き合い導いてくれる存在です。

入会するしないではなく、婚活に悩んだら一度結婚相談所の無料相談に行ってみるのもありです。
その時は相性もあるので複数人がおすすめ!
結婚相談所に入会してから『傲慢と善良』を読み返して1番感じたのは、架が婚活の本質に気がついていく中で霧が晴れていく感じを仲人さんと出会ったときに自分も味わったことです。
まず、オンラインで申し分ないので、無料相談にいって見てほしいです!


婚活女子として向き合いたいこと。
辻村深月さんの『傲慢と善良』で向き合った自分自身の内面は、決して婚活場面に限った話ではありません。
何かを誰かを選択するときに、常に向き合うべき内面かなと思います。
そのため、この小説を読んで感じたこと、自覚したことは、婚活でも、結婚後の選択でも大事なことだと思うのです。

婚活をする中で
「なぜ私は、こんなに頑張っているのに報われないの?」
「“普通の幸せ”でいいはずなのに」
「なかなか、いい人に巡り会えない」
そう感じたことがある方には、きっと心に響くはずです。

皆さんも、ぜひ読んでみてください。
それではまた、次回のブログでお会いしましょう🐜