本屋大賞受賞の宮島未奈『婚活マエストロ』から婚活女子が感じたこと

こんにちは、20代婚活保育士ありちゃんです🐜
私は20代ですが、マッチングアプリから結婚相談所に入会して婚活中です。

今日は、最近読んだ宮島未奈の『婚活マエストロ』を紹介します！

婚活マエストロ【電子書籍】[ 宮島未奈 ]

宮島未奈さんは『成瀬は天下を取りに行く』で「2024年本屋大賞」を受賞していて、名前を聞いたことある方も多いと思います。
『成瀬は天下を取りに行く』もあの爽快感やテンポの良さが好きだったのです!

そして個人的に好きなのは、文化放送を聞いていた時にラジオなどに出演する時に「呼ばれているから緊張しない」「呼ばれるってことは緊張しなくていい」とおっしゃっていて、謙虚な言い方ですが、かっこいいなと思ったことを覚えています。

その宮島未奈さんが婚活の本を書くと言ったら、20代婚活女子の私としては読むしかないじゃないですか♪

あらすじ
感想
ぜひ、婚活中の人に読んでほしい

あらすじ

主人公は40歳のWebライター、猪名川健人（いながわけんと）。
大学生時代に住んでいたアパートに今でも住んでいるような冴えない独身の男性ですが、婚活業界のカリスマである鏡原奈緒子と出会い、婚活の世界に足を踏み入れていく物語です。

物語は、Webライター猪名川健人があるきっかけから、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事作成を依頼されるところから始まります。

安っぽいホームページや雑居ビルの小さな事務所に「どう考えても怪しい」と不安を抱きつつも、取材を兼ねて同社の婚活パーティーに参加することに。
そこで出会ったのが、婚活業界で驚異のカップル成立率を誇る「婚活マエストロ」と呼ばれる鏡原奈緒子でした。

「私は本気で結婚を考えている人以外は来てほしくありません」と宣言した彼女は、見事な進行でパーティーを盛り上げます。

彼女は何者なのか、なぜこんな会社で働いているのか、「マエストロ」ってなんなのか……謎は深まるばかりだが、Webライター猪名川健人は婚活イベントを手伝う中で、「真面目に婚活するのも悪くないかもしれない」と思い始めると・・・・！

感想

読みやすいので読書初心者にもおすすめ

まずみんなにおすすめしたいと思ったのは、読みやすい！！
成瀬シリーズもそうでしたが、宮島未奈さんの作品は文章がスッキリしていて、テンポが良いので、親友から面白い友達の話を聞いている感覚（笑）

普段は本を読まない人でも、「婚活の本なの？」「ちょっと面白そう」「クスッと笑いたい気分」という時には、とりあえず読んでみることを心からおすすめできる！
挫折しにくいんではないかと思います。

もちろん普段読書をされる方も、「婚活マエストロ」の鏡原奈緒子を好きになると思います。

感謝しかない！婚活に携わっている方の思いを知れる

婚活パーティーの様子も臨場感があって「ああ気持ちがわかる」「あるあるかも」と感じる部分もありましたし、パーティー運営の内情などもよくわかりました。

そうやって婚活業界のリアルな現場を描きつつ、婚活に携わる人たちの思いを知ると感謝しか生まれません。

例えば、婚活パーティーの時間管理に、タイマーではなくストップウォッチを使うシーンがあります。
その理由は「結婚するかもしれない二人の最初の５分間」だから。

そういう本当に結婚して欲しいという運営の思いが行動に現れていて、婚活当事者としては本当にじんとくる。

あくまでこれは物語ですが、結婚相談所の仲人さんは、本当に婚活している会員のためによくしてくれるんです。
仕事終わりに面談の時間を作ってくれたり、紹介する方のいいところだけではなく気になるところも誠実に教えてくれるし、常に出会いの可能性を広げるためにきめ細やかに配慮してくれる。

本当に本当に感謝です！

好きになるキャラクターたち

『成瀬は天下を取りに行く』の時もそうでしたが、さすが宮島未奈さんと言う感じで、登場人物たちの人間模様を丁寧に描写しています。
だからこそ、登場人物のことを好きになる。

『成瀬シリーズ』のようなインパクトのある主人公を求めて読むと、本作は物足りなさを感じるかもしれませんが、それでも鏡原奈緒子のキャラクターは魅力的で、彼女のプロフェッショナリズムと人間味あふれる一面が心を掴まされます。
私は、自身の結婚相談所の担当仲人さんを重ねてしまい、本当に感謝が溢れ出てきます。

また、Webライター猪名川健人の成長や、婚活を通じて出会う人々との交流が、物語に深みを与えています。

婚活って、結婚相手だけではなくて本当にたくさんの方と出会って成長を感じるんです。
なんなら、私はその仲人さんや同じ会員さんとの出会いの方に価値を感じています。

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